尿閉となり、おしっこができなくなった70代男性
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■2023/01/08
尿閉となり、おしっこができなくなった70代男性
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「先生、この前1回施術して
いただいただけで
普通におしっこができるようになり
2週間経っても全く問題がありません」
と嬉しそうに仰る男性は
3年ぐらい前に膝痛で
通院されていた方である。
膝痛が改善して以来
時々来院されていたのだが
この前、数ヶ月ぶりに
来られたと思ったら
「おしっこが出なくなったので
泌尿器科に通っている」
と言われる。
全く尿が出せないので
尿道口に泌尿器科で渡された細い管を
自分で通し
尿を排泄しているというのだ。
これは大変なことである。
何処かへ出かける
こともできないし
何よりも痛いだろう。
「先生のお力で
何とかなりませんかね。
とにかく遠出ができないので
困っているんです」
年齢を重ねると排尿障害は
男性、女性問わず
起きてくるものだが
男性の場合の
前立腺肥大からくる
排尿障害は
避けて通れないものがある。
「私も初めてですが
やってみましょう」
西洋医学的に考えると
前立腺の肥大が
尿道を締め付けて
硬縮していることになるが
内転筋群のこわばりが
一番の元凶ではないかと
見当をつけ
内転筋群の起始部である
坐骨から恥骨までの間の
硬縮している部位を
色々な角度からストレッチして
伸ばしてあげた。
それが功を奏したようであった。
「何処へ行っても治らない」
と訴えられて来院される
患者さんも多い。
そういう方の
どうしようもない
と思っている悩みを
改善してあげると
心から喜んでいただける。
笑顔が全く違うのである。
この男性もそうであった。
それだけに
初めて出会う症状も多いのだが
謎解きだから
挑戦し甲斐があるし
それが面白いのである。
私が
「整体が趣味の一つです」
と嘯く理由がここにある。
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