歩幅が極端に狭い歩き方が気になる８０代男性。その①

■2022/04/24 歩幅が極端に狭い歩き方が気になる８０代男性。その①
この男性は西洋医学を
妄信してきた方である。

1年以上前に坐骨神経痛を患い
木月にある大病院に通って
ブロック注射を受けたり
リハビリを受けたり
してきていたのだが
一向に改善しなかった。

それでも「最高の医学である
西洋医学で治らないのだから
仕方がない」
と半分諦めながら
通い続けておられたようだ。

この男性の奥様が当院で
膝痛とか腰痛が
著しく改善した方なので

ご主人を説得し続けていたのだが
西洋医学を妄信しているが故に
頑として聞き入れなかったという。

それがどういう風の吹き回しか
ある時当院に来てみる
気になられたのである。

身体を診てみると
右側仙腸関節の亜脱臼による
坐骨神経痛であった。

だから右寛骨が４センチも
下がった状態である。

これは関節部が相当に痛む筈だし
太腿外側と
ふくらはぎ外側に
発生している坐骨神経痛も
かなりのものであろう。
夜の就寝時も
ぐっすり眠れないのではないか？

それを1年以上に亘って
耐えてこられたのだから
立派な根性の持主と言える。

仙腸関節の亜脱臼は
それ程難しくない症状なので
簡単に矯正してあげる。
それから全体の整体施術を
サッとしてあげ
全てを終わる。

男性はベッドから降り立ち
歩いてみる。
それが非常に歩幅が狭い
チョコチョコした歩き方だった。

「あれっ」
と訝しげに男性は声をあげた。
「不思議だ。痛くない」

西洋医学を信じてきた人にとっては
骨の矯正で痛みが消失することは
マジックのように
思えるのだろう。

１年以上も西洋医学に
通いながら
解決できなかった痛みが
たった1回の施術で
解消したのだから
その時に
西洋医学の呪縛（洗脳）が
一気に解かれたようであった。

以来、にこにこされながら
隔週で真面目に当院に
通ってこられるようになった。

私は男性の歩幅が狭く
ちょこちょこ歩く姿が
気になっていたのだが
そのことに関して
次回書くことにする。




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