恥骨の痛む50代女性
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■2021/10/05
恥骨の痛む50代女性
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この女性は
本当に時々来院される方である。
久しぶりに来られて
恥骨が痛むようになって
4ヶ月経つのだが
婦人科と皮膚科に通っていても
一向に改善しないと
嘆かれるのである。
「どういう姿勢の時に痛みますか?」
と問うと
「座った時に痛くて
一分と座っておられないのです」
座った時だけで
寝たり、立ったり、
歩いたりしても痛くない
と仰るのである。
「ただ、こんなふうに座ると
大丈夫なのですが」
と彼女は言って
ごく浅く腰掛けて見せた。
その時私は閃いた。
内転筋に原因があるのではないかと
時々
座ると大腿部後ろ面
(ハムストリング)
が痺れて痛むという症状の
患者さんが来るが
ハムストリングは坐骨に
起始部があり、その辺りに
硬縮が起た時痛むのである。
この女性の恥骨痛は
恥骨に起始部のある
内転筋に
硬縮があるのではないかと
見当をつけたのである。
色々探ってみて
結局は内転筋ではなく
やはり恥骨に起始部のある
恥骨筋が原因であったのだが
3回の施術で殆ど改善した。
こういう原因の痛みに対して
婦人科とか皮膚科に
いくら通っても
改善は無理な話である。
だからと言って恥骨痛で
整形外科に行こう
という発想は
絶対に生まれないであろう。
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新生院
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