趣味の登山の下り坂で転び、ショックを受けた60代婦人

■2019/11/18 趣味の登山の下り坂で転び、ショックを受けた60代婦人
この婦人は登山が趣味で

ご主人と一緒に

しょっちゅう山歩きに出かけ

人生を楽しんでおられる方である。


ところが

今回、山に登った帰りの下り坂で

前のめりに転倒してしまったという。

こんなことは初めてだけに

「もう登山もできなくなるのか!」

と大いなるショックを受けたそうだ。


それで身体が歪んでいるから

転んだのかどうかを診て欲しいと

来院されたのである。


「もうかなり以前から下りの時

右足の中指と薬指が

痺れるようになっていたので

おかしいなと思っていたのですが」


取り敢えず

ベッドに仰向けになっていただき

右足を診てみる。

右足が左に比べて1㎝ぐらい大きい。


「若い頃から右足が大きくて

靴選びに苦労していました」

と言われる。

「大きくなるのは

距骨が前に出ているからですよ」

と私は言いながら

距腿関節周りを触ってみる。

「多分下り坂では

距骨が更に前に出てしまうのでしょう。

その為に、前に位置する

楔状骨と立方骨が押され

痺れが起きていたのですよ」

と私。


距骨を後方にズラし

舟状骨

楔状骨

立方骨の

調整をした。


左右の足の大きさが

同じぐらいになったところで

確認していただく。


「あらっ左右共揃っている。

驚きだわ」

と彼女。


今度は左右のふくらはぎに

触ってみると

圧倒的に右側が硬縮していた。


ヒラメ筋の真ん中辺りと

後脛骨筋が

カチカチになっているのだ。

「気付かなかった」

ご本人は左右のふくらはぎの硬さの違いを

感じなかったようだ。


これで転倒した理由が

右側の後脛骨筋が

萎縮しているせいであることが分かった。


後脛骨筋は

ふくらはぎの一番奥の筋肉である。

ふくらはぎ揉みの先生達でさえ

この筋肉の存在に

気付いていないぐらいだから

今まで刺激されたことがない。


だから殆どの人が硬くなっていて

刺激されると等しく痛がる。


痛みに強いこの婦人も

さすがに痛がったが

何とか解すことができた。


「すごく脚が軽くなった!」

「これで自信を持って

山歩きができますよ」

と私。

「先生に定期的に

メンテナンスをしていただかないと

いけないことが

よくわかりました」

と神妙に言う彼女。


3日後には

また山歩きの予定があるそうだが

悲観的なことを言っていた割には

めげない精神力の持ち主である。





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