右側の腰痛で来院された20代後半の男性

■2019/09/30 右側の腰痛で来院された20代後半の男性
2~3日前から腰が痛むようになったという

若い男性が来院した。

手でどこが痛むのか指していただくと

腰というよりも

もう少し上の部分の

背中を指していた。


ベッドに俯せになっていただき

背中を診てみる。

右側背中の肩甲骨内側から

肋骨下の腰の部分まで幅広く

背筋が異様に盛り上がり

張っていた。


「これは内臓からきている

張りですね」

「内臓ですか?」

「お腹は痛くないですかね」

「何となくシクシクします」

「便秘、下痢はどうですか?」

「実は下痢で困っているのです」

「それですよ」

と私。


実は、下痢は膵液の不足から起きる。


胃から強酸性の消化物が出てくると

アルカリ性の膵液と胆汁が

オッデイ括約筋から

すかさず分泌され

胃液が中和されるようになっている。


ところが膵液が足りないと

酸性の勝った消化物が

十二指腸、小腸へ

流れることになり

十二指腸、小腸は

酸でダメージを受ける。


それで背中が張ったり

強い痛みとなって現れるのだ。


更に

小腸の中間以降で活躍している

善玉菌達が酸によって

死滅させられる為

消化ができなくなって

下痢になるのだ。

(けっして大腸炎などでない)


膵液が足りなくなると

こうした恐ろしいことが起きてくる。


背中が痛いと訴える人の多くは

殆どこの原因によるものなのである。


どうして膵液が足りなくなるのだろうか?


考えられるのは

・膵臓の血行不良

・使い過ぎ(食べ過ぎ)

 からくる疲弊である。


西洋医学では

膵臓の薬は色々あるらしいが

元気にさせる薬はない。


全ての不調は

血行不良にあるわけだから

血行を改善させればよいので


私はツボから刺激する方法と

直に膵臓に触れる療法を

とっている。


直接上下から

そっと優しく触れて

刺激するのであるが

そうするとすぐに膵臓が暖かくなり

お腹が涼風が流れたように

スーッとして気持ちが良くなる。


彼もその気持の良さを

実感したようであった。


1週間後に彼は再来院したが

背中の痛みは

すっかりなくなっており

「こんなに早く改善したので

驚いています」

と笑顔で仰る。


何となくあった不安感が

なくなったせいか

スッキリとした

すがすがしい笑顔であった。






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