重度の鬱になっている男性(30代)が来院。
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■2019/03/18
重度の鬱になっている男性(30代)が来院。
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彼はフラフラの状態で来院した。
座っているのも大変そうで
椅子にだらしなく
もたれかかり
首のすわらない赤ちゃんのように
頭が傾いたままであった。
声にも力がなくて
不明瞭な発音も多く
彼の語る言葉を
聞き取るのに苦労した。
鬱になった理由は
IT関係の仕事をしていた時
余りの忙しさに
パニック障害を起こして
倒れてしまったという。
それから精神科に通い
抗鬱剤を飲むようになったのだが
通った精神科が
危ない病院だったようで
症状が改善するどころか
悪化する一方になった。
これではいけないと思い
その精神科に通うのと
抗鬱剤を飲むのを
止めてしまったという。
抗鬱剤をいきなり止めたら
身体が絶不調に陥いる。
もう半年以上経つそうだが
それ以来
抜け殻のようになり
仕事も辞め
家に籠ったままとなった。
今、眠れないことが
一番辛いという。
メラトニンという
眠りのホルモンの原料である
セロトニンが不足しているのだから
鬱の人は眠れない。
彼には
骨盤調整
小腸の神経への刺激
脳脊髄液調整
頸部への刺激
の施術をした。
頸部への刺激とは
鬱の人は首の筋肉が
硬く張っており
それが脳の血行不良をもたらしている為
頸動脈の周りを緩める施術である。
施術が終わると
彼はもう起きてはおられない
状態になり
待合室のベンチに横になった。
2時間ぐらい寝そべっていただろうか
のろのろと起き上がり
帰って行ったが
来た時よりは
身体がしゃんとして
傾いていた首も伸びており
足取りはしっかりしていた。
翌日
彼から電話連絡が入った。
それは聞き間違いか?と思うぐらい
まるで別人の声だった。
しっかりとした発音で歯切れがよく
明らかに30代の青年の声だった。
「ありがとうございます。
おかげで昨日はぐっすり眠れました」
と感謝の言葉であった。
その声の雰囲気は
もう鬱がすっかり
回復してしまったかのごとくに
聞こえた。
私が施術中だったので
彼は長々と話をせず
次の予約をして電話を切った。
今まで
鬱で相当数の方が来られているが
彼ほど激変した人はない。
私も何となく嬉しくなって
彼の変化ぶりを
見るのが楽しみとなり
予約された日が来るのを
待ち遠しく思っている。
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新生院
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