左大転子の後ろ側が痛む40代男性

■2019/01/12 左大転子の後ろ側が痛む40代男性
この男性は左大転子の後ろ側が痛く

痺れが、ふくらはぎ下部まで

くるようになって

1ヶ月ぐらい経つという。


大転子の後ろ側には

六本の深層筋がある。


梨状筋、上・下双子筋、内・外閉鎖筋

腰方形筋である。


これは大腿骨を外旋させるための筋肉群で

深層外旋六筋と呼ばれている。


ここが痛むということは

筋肉の重なった部分に

筋膜の癒着があるからに他ならない。


取敢えずベッドに俯せになっていただき、

骨盤全体の調整をして

大殿筋、中殿筋を緩め

それからより深いところにある

外旋六筋を刺激する。


更に大腿骨周りの筋肉を緩め

鼠径部の筋肉も緩める。


これでベッドから降り立ち

痛みが変化しているかを

確かめてもらう。

「全く変わりがないです」

とのこと。


もう一回外旋六筋を強く刺激して

確かめていただくが

変化なし。


今度は肘と膝で四つん這いになって

坐骨がよく確認できる

体勢になっていただく。


左坐骨が右に比べて

前方に位置していた。

左寛骨が後傾しているのだ。


これが原因に違いない。


左坐骨をトンカチで叩き

寛骨の後傾を調整する。


左右の坐骨の位置が

大体揃ったところで施術を終え

ベッドから降りて

痛みを確かめていただく。


「痛み方が変わりましたね。

まだ少し残っていますが、

随分改善されました」

と少し笑顔を取り戻された。


坐骨の位置が前方に出た為に

外旋六筋に捩れが生じ

どこかが少し癒着していたのであろう。


まだ残っている僅かな痛みも

坐骨の位置が正されたことによって

消失していくと思われる。


もしそれ以上改善しないようであれば

もう一回施術すればいい。


今回は少々手間取ったが

何とか解決することができた。



股関節痛の方々の中に

この部分が痛むと

訴える人がいるが

この男性と同じ理由と思われる。


その訴えを

今まで真剣に

解決しようとしてこなっかったが

坐骨の位置を確かめてみる

必要がでてきた。


もし同じ原因であるならば

この調整法が

股関節痛をより改善させることができる

手技の一つになるのではないか?


また新しい調整法の発見ができた。
























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